平成26年5月15日(木)、16日(金)は大野湊神社例祭ならびに第405回大野湊神社神事能が斎行されます。

祭事日程

日付 時刻 内容
5月15日(木) 10:00 例祭
11:30 神事能開始奉告祭
12:00 第405回大野湊神社神事能
19:00 寺中の杜芸能祭
5月16日(金) 11:00 例祭二日祭
19:00 寺中の杜芸能祭

例祭

大野湊神社における最も重要な祭典です。日本国の隆昌、皇室の弥栄、地域の発展、氏子崇敬者の安寧を祈る祭典です。
毎年5月15日に執り行われ、献幣使の参向を仰ぎ、神社本庁よりの幣帛が奉られます。

神事能

大野湊神社神事能(金沢市無形民俗文化財)に関する詳細は『神事能』をご覧ください。

第405回大野湊神社神事能番組表

日程 平成26年5月15日(木)正午より
場所 大野湊神社能舞台(金沢市寺中町ハ163番地)
料金 無料

素謡 小鍛冶
素謡 西王母
連吟 高砂
仕舞 養老
仕舞 高砂
狂言 昆布売
籠太鼓
附祝言

番組内容

※番組内容は神社で調べたものであり、当日の演目内容を保障するものではありません。

能 藤

都の僧が、北国の名所を巡った後に加賀の国より善光寺へ向かう途中、藤の名所である多胡の浦(富山県氷見市)を訪れます。
ちょうど藤の花の盛り時期で、見事に咲いている藤を見て僧は古歌を思い出し口ずさみます。
すると、どこからともなく美しい女が現れ、「その歌はこの藤に相応しくない」と咎めます。
不審に思った僧は女の身の上を尋ねると、女は自身を藤の花の精だと明かして姿を消します。
所の者から多胡の浦の藤にまつわる話を聞いた僧は、ここで一夜を過ごすことを決めました。
やがて世も更け、僧は経を読み寝床に就きます。
すると藤の精が再び現れ、多胡の浦の美しい四季の移ろいや藤の美しさを謡い、また美しい舞を見せ、春の短い夜の明ける頃、朝日とともに消え失せます。

能 籠太鼓

九州松浦の家人、関清次は、他郷の者と口論の末、殺人の罪を犯します。
籠に入れられた清次でしたが、籠を破り逃げてしまいました。
清次の主人松浦は清次の妻を引き立てて尋問しますが、妻は知らないと言い張るので夫の代わりに籠に入れられてしまいます。
妻は夫に会えない寂しさから籠内で発狂し、その知らせを聞いた松浦は夫の居場所を白状すれば籠から出すと言いますが、妻は知らないと言い、「たとえ知っていてもどうして居場所を教えましょうか」と言います。
その言葉に心打たれた松浦は、妻を籠から出そうとしますが、妻は一向に籠から出ず、松浦は夫婦の契りが薄いことを嘆きます。
しかし、妻のあまりの痛々しさを見かねた松浦は夫婦ともに許すことに決めました。
だが妻はなお夫を慕い、籠にかかっている太鼓を見つけ打って狂乱し、この籠こそ夫の形見だと狂います。
松浦は一層感動し、神明に誓って夫婦を許すことを約束しました。
すると妻は喜び夫のもとへと下っていきます。
実は狂乱は夫を助けるための偽りであったのです。