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それはある日の夕方・・・

神 主「神前の ”おにっく” 下げて来ます」

(近くにいらっしゃった参拝者が)

参拝者「へぇ、今日は ”お肉” がお供えされてるのかぁ」

残念ながら ”おにっく” はお肉のことではありません。
漢字で表すと「お日供」「御日供」と書きます。
意味は、簡単にいうと神様にお供えした神饌物、つまりお食事物のことです。

神様のお食事

日供は毎朝行われる「日供祭」でお供えされます。
私たちが毎日食事をするように、神様にもお供えを召し上がっていただきます。
お食事物を差し上げながら、氏子崇敬者の安寧や地域の発展などをお祈りします。

大野湊神社では毎日の日供として、米、酒、塩、水をお供えします。
日供

食事も大切な神事

毎日の日供祭も大切な神事であり、欠かすことのできない祭典です。
伊勢神宮では毎朝夕に豊受大神宮(外宮)の御饌殿(みけどの)に日供を奉ります。
これを日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうのおおみけさい)と呼びます。

詳しくは
http://www.isejingu.or.jp/shosai/maturi/maturi3.htm

伊勢神宮では米、野菜、塩などのお供え物はもとより、
それを盛る器や調理するための火もすべて職員で用意します。

一般の神社ではさすがにそこまで出来ませんが、地域の方が奉納してくれた米や野菜を用いてお供えする神社もあります。

特別な日の食事

米、酒、塩、水という質素(?)なお食事物をお供えしていますが、
特別な日にはより豪勢なお供えをします。

特別な日、それが「お祭り」です。

お祭りには毎日のお供えのほかに、鯛などの海魚や昆布・ワカメなどの海産物、季節の野菜や果物がお供えされます。
特別な日には特別なお食事物をお供えします。

初物は先ず神様に

新米、新茶、初鰹など季節によって最初に収穫できるものを一般に「初物」と呼びます。
それら初物は先ず神様にお供えし、それから我々がいただくという風習があります。

何はともあれ先ずは神様に

我々日本人が昔から大切にしていた感覚だと思います。

現在でも神社で祈祷を受ける際に出す祈祷料が入った袋に「初穂料」と書きます。
これは「初穂」を神様に捧げ、感謝の気持ちや祈願事を伝えるという意味です。

神様と同じものを食べる

神様にお供えした米などはお下げした後、参拝者などと分け合います。
神様が召し上がったものを我々人間も食事で食べる、これを直会(なおらい)と呼び、これも大切な神事です。
直会というとお酒飲んで宴会する!というイメージを持たれがちですが、本来は神様と同じものを食べることが大切です。
神様が召し上がったものには神様の力が宿るとされ、それを食事として体内に取り入れることによって、神様の力を頂けると考えています。