これまで桂町の氏神・桂神社の地鎮祭と上棟祭の様子をお伝えしておりました。
(詳しくは桂神社の地鎮祭 桂神社 上棟祭 をご覧ください)

その桂神社では、去る9月5日午後6時より本殿遷座祭、9月14日午後4時より慶賀祭を斎行しました。

本殿遷座祭

本殿遷座祭とはこれまで社殿改築のために仮殿(仮の神様のお社)にお遷りいただいていた大神様に、
新しい(元の場所の)御社殿にお遷りいただく祭典です。

昨年伊勢の神宮において第62回神宮式年遷宮「遷御の儀」が執り行われましたが、
神様の御移動という意味において同様の重儀であります。

神社本庁では神社における祭祀(お祭り)に区分を設けており、
『神社祭祀規程』で、大祭、中祭及び小祭としております。

この本殿遷座祭は「遷座祭」に該当する大祭ですので、
ご奉仕する神職の装束にも決まりがあります。

ちなみに大祭とされる祭典は、
例祭・祈年祭・新嘗祭・式年祭・鎮座祭・遷座祭・合祀祭・分祀祭・神社に特別の由緒ある祭祀 と定められています。

本殿遷座祭

 

真新しい、檜の香が芳しい新社殿に大神様にお遷りいただき、祝詞を奏上する宮司です。
祭典には奉賛会会長、町会長、氏子総代、施工業者などが参集しました。

玉串拝礼

玉串拝礼に臨まれる奉賛会会長です。
旧桂神社の拝殿は狭く、参列者が着席するにも大変苦労していましたが、
新しい社殿は余裕を持って着席することができます。

このあと皆様にも玉串拝礼を行っていただき、会場を別に移して直会を行いました。

慶賀祭

慶賀祭とは、「慶賀」つまり町の皆さんで桂神社改築完成をお祝いする祭典です。
9月14日は桂神社の秋祭りですので、秋祭りにあわせ慶賀の祭典を行いました。

慶賀祭

大野湊神社より巫女もご奉仕のため桂神社へ。
大前にて「豊栄舞」を奉奏いたしました。

慶賀祭

 

社殿外では、秋祭りのため町中をめぐっていた獅子舞も到着し、
演技を行う子ども達も頭をさげて拝礼していました。

祭典終了後、新参道において獅子舞の奉納です。

慶賀祭

本殿遷座祭、慶賀祭はもとより、神社の全面改築という事業は、
おそらく桂神社では数十年から数百年ほどは行われないことでしょう。
神社の運営や護持には町の人々の厚い崇敬心と行動力が必要となります。

今回、桂神社の社殿改築に立ち会えたこと、また本殿遷座祭という大祭にご奉仕できましたこと、
これもすべて桂神社の大神様の御神縁と心より感謝申し上げます。

末筆ながら、桂町のますますのご発展と町の皆様のご健勝・ご多幸を心よりお祈り申し上げます。