9月9日は五節句の一つ、「重陽の節句」(ちょうようのせっく)です。
中国に古くからある思想では、奇数は陽の数字とされ、陽の数字のなかで最大の9が二つ重なることから、
「陽が重なる」で「重陽」です。
日本では奈良時代頃から宮中や寺院において、邪気を払い長寿を願って、
菊の花を愛でたり、菊をうかべた酒を飲んだりしていました。
ほかの節句(端午や七夕など)に比べると、比較的なじみ薄い節句です。
ですが、「菊酒」と聞くとお酒を飲みたくなるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
松尾芭蕉もこのような俳句を残しています。
草の戸や日暮れてくれし菊の酒
さて、そんな菊酒ですが、ここ石川県では「加賀の菊酒」で有名な酒所です。
日本三名山一つ、白山の伏流水から作られる日本酒は日本一と呼ばれる酒にかかせない水です。
そんな加賀の菊を育てた自然に感謝し、清酒醸造の伝統と技能をさらに高め、未来への伝承を願い、
「白山菊酒」という名称でブランド化しました。
■白山菊酒
https://www.hakusan-kikusake.jp/j/index.html
今年の秋は、白山菊酒を飲んで邪気を払い、清々しくお過ごしください。
※お酒は二十歳になってから。飲みすぎは健康を害しますのでご注意ください。
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