今日は立春です。
二十四節気の第一とされ、今日から暦の上では春となります。
ですが、昨日までの暖かな天候から一転、雪が降る寒い立春となりました。
火難除けの神事・鎮火祭
少し前のことですが、1月26日に鎮火祭という祭事を行いました。
これは氏子区域はもちろんのこと、広く火事・火災など火の災害が起こらないよう祈るお祭りです。
祭典には消防署、消防分団の皆さんもご参列いただきました。
火の力=神の力
我々の生活に「火」はなくてはならないものです。
身体を温め、調理を行い、灯りのため、火の力はなくてはならないものです。
昔の人はこの「火」がもたらす力、そのものが「神」による力だと考えていたようです。
ただ、火は便利なものですが、反面恐ろしい力でもあります。
強すぎる火は火事・火傷の原因となり、命をも失わせる巨大な力となります。
鎮火祭では神様に「火の力」に対する感謝の気持ちを捧げ、そしてその力が「悪しき」方向へ向わないように祈るのです。
特殊神饌
鎮火祭は通常の祭典とは神饌(神様へのお供え物、食事)が少し異なっています。
先ず魚です。
通常は鯛を用いるのですが、「赤い魚」は火を連想させることから「白い魚」である鱈が用意されます。
古来より鎮火祭には四種神宝(よくさのかむたから)がお供えされ、これを以て火を消すとされています。
水神(みずのかみ)、匏(ひさご=瓢)、川菜(かわな)、埴山姫(はにやまひめ)が四種神宝です。
水神とは「水」
瓢とは「水を入れる容器」、「ひょうたん」
川菜とは「水菜」
埴山姫とは「土」
これらを用意してお供えします。
この鎮火祭は各ご家庭で火の事故がないようにと祈るお祭りです。
その際にお祓いした鎮火神符を神社では用意しております。
寒さまだまだ厳しき時節ですので、どうぞお身体にはご自愛ください。
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